皆様こんにちは。
今日は(主に古い)映画の中で印象に残っている洋服のお話です。
「ああ結婚」 1964年
マルチェッロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンというイタリア映画界を代表する俳優が主演のコメディ。
マストロヤンニが着ているスーツが良いのです。とくに明るいグレーのスーリーピースが粋です。ラペルにカーネーションの自然な感じにも色気があります。ソフィア・ローレンも身体にぴったりとあったタイトスカートにネイビーストライプのジャケットを着ているのですが、こちらもボディラインにぴったりとした迫力のスーツです。
「昨日、今日、明日」 1963年
「ああ結婚」と同じキャストで、ナポリ、ミラノ、ローマを舞台にした3話オムニバスです。ミラノ編では若い(売れてない)作家役のマストロヤンニ、茶色のツイードスーツに《文士》のキャラクターを感じます。
ローマ編では娼婦に恋する金持ちの息子役で、シルクのように見える、滑らかで軽いタッチの生地で、明るいベージュのスーツを着ていて、格好良いのです。
ジャン・リュック・ゴダール監督、ブリジット・バルドーとミッシェル・ピコリ主演。
洋服ではありませんが、ミッシェル・ピコリが劇中、ほとんどずっと帽子を被っているのが良いです。
1960年頃の映画には着こなしや振る舞いのヒントが沢山あります。
こんにちは。
メローラのネクタイが入荷致しました。
ニットのネクタイやレジメンタル柄のシルクが中心に入荷致しました。
ニットのネクタイは非常に肉厚でしっかりとした締め心地になりますのでお勧めです。
ご来店心よりお待ち申し上げます。
皆様こんにちは。
今回はヴィンテージクローズの中でも希少な、1970年代のモヘア・スーツ生地「ドーメル・スーパーブリオ」のご紹介です。
ドーメルの服地は1980年代まで、高級生地の中でも仕立て栄えのする良い生地が揃っておりスーパーブリオの他にもトニック、スポーテックスなどすばらしい生地が沢山ありました。とりわけスーパーブリオは貴族的でエレガントな雰囲気がとても美しい服地です。特に、こちらのスーツに使用している1970年代の物はほかの時期のスーパーブリオと比べて別格の品物の良さを感じます。洋服に仕上がったときの美しいフォルムや、生地の艶、ハリが、他の高級モヘア生地とは違った味わいを持っています。すばらしい生地は他にも沢山あり目移りしてしまう程で、それぞれに魅力を感じますが、1970年代のスーパーブリオには特別個性的な魅力があります。
80年代までは質の良い原料がまだ手に入りやすく、今よりも人の手と時間を掛けて織られていたこともあり、手仕事で仕上げる仕立て服にはその良さが如実にあらわれるのかもしれません。
こちらはトニックです。
ざっくりとした風合いが好きです。何年間か手入れをしながら着込むうちに味わい深い雰囲気が生まれます。
ペコラ銀座コレクションより、ヴィンテージスーパーブリオです。
ストライプのデザインに年代を感じます。どんなスタイルのスーツに仕立てようか?とイメージが膨らみます。