今回はスーツやジャケットにおすすめのアクセサリーです。
マルズッロのシルクニットタイ。
夏のアイテムというイメージですが、ツイードジャケットとニットベストに合わせるのも良いです。
ドルチェプンタ スタンダードタイ
発色の良い、ボリュームたっぷりのネクタイはそれだけで存在感を発しますね。
落ち着いた色合いのネイビーやブラウンが華やかに見えます。
こちらは大判のリネンストール。カシミアシルクプリントでおなじみのアンドレアスのコレクションです。
春と秋、バッグに常備していると肌寒いときに活躍します。
男女問わずお使い頂けますので、贈り物にもおすすめです。
こちらはアルベニのネクタイです。
元々ネクタイの芯を生産するメーカーなので、締め心地が良い、と当店オーナー佐藤。
ネイビーはセッテピエゲ。ドットの織り模様です。
トウガラシモチーフは南イタリアの幸運のお守り。(今こそ必要?)
あると便利なソリッドタイ。
そろそろ外出しても良さそうな気配を微かに感じる、初夏の銀座からお送りしました。
お買い物楽しみたいですね〜
こんにちは。黒田です。
本日は、
選ぶ。
多かれ少なかれ、
誰もが考える。
今まで。
これから。
見つめ、そして考える。
これまで何を選んできたか。
これからは何を選んでいこうか。
選ぶ。
?
選ぶ、と言うことは選択肢がある。
選択肢。
?
どのようにしてそれは選択肢の一つになったのか。
与えられた選択肢なのか。
自ら想造した選択肢なのか。
‘大体みんなそうでしょ’な選択肢なのか。
自らの考えで抽出した選択肢なのか。
・・・
洋服にも沢山の選択肢がある。
現代の私たちは、およそ、
自分の着る洋服を選ぶことが出来る。
そして「選ぶ」という行為には何層もの深みがある。
どこで。
どんなものを。
そして、それが
どのように作られ、誕生したのか。
私たちは考え、選ぶ事が出来る。
これまでどのような洋服を選んできて、
これからはどんな洋服を選んでいくか。
・・・
仕立て屋さんの仕事を誇りに思う。
仕立て屋さんの作る洋服には、
洋服を望む人
そして
洋服を仕立てる人
互いの「選ぶ」が何層にも織り合わさる
洋服を望む人が「自ら考えて選ぶ」を幾重にも重ねて
仕立てる者は、「選ばれた望み」を叶えるためにまた「選ぶ」
そうやって洋服を形にしていく
そんな仕立屋さんの仕事を誇りに思う。
・・・
ペコラ銀座店主、テーラー佐藤英明
彼も例外なく、選んできた。
現在の洋服づくりに至るまで
数々の選択をしてきた。
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・
「中学生くらいから‘選ぶ’ことを考えてた。」
「高校生になったら、ものすごく考えるようになった。」
代々テーラーを営む家庭に生まれた佐藤英明
高校生当時の彼の選択とは、
父親のように、テーラーを志すか。
テーラーとは別の道を歩むか。
「父の‘ものを作ることは良いことだ’と言う事に、そうだなと思った」
そうして、テーラーになる事を決意した佐藤英明は、
高校を卒業後、
五十嵐九十九先生のもと弟子入りをし、
そのおよそ2年後、更なる勉強のために渡仏する。
「パリに行ってからは、一段と‘選ぶ’事に意識が高まった」
「20歳の頃は、ものすごく考えさせられた」
パリで洋服の様々な学びを深めながら、
一日一日の生活そのものに奮闘する日々を送っていた。
「道にしても、地下鉄にしても、そんな一つ一つでさえ‘選ぶ’事を意識した」
毎日のように選ぶ事を迫られるパリでの生活の中で
佐藤英明は人生における大きな選択をした。
「ミラノにやっぱり行く」
そうして
ミラノの巨匠、マリオペコラ氏のもとでの修行がはじまった。
ミラノでの修行には、父親は反対した。
デザイナーズの既製服の全盛期だった時代に、
父親はテーラーを志す佐藤英明を心配した。
それでも、佐藤英明は選んだ。
「僕はテーラーになる」
・・・
ミラノでの修行を終え、
帰国した佐藤英明の洋服づくりは
当時の日本では中々理解されなかった。
それでも、彼は選んだ。
「自分の信じる洋服づくりを続ける」
そして歩み続けた。
選ぶ。
考える。
選ぶ。
自ら考え、選び、切り開き、歩む。
「選ぶと言う事はものすごく自由な事。ただ自分でそっちを選んだら、自分がそっちの責任を取らないといけない。でもそれって、すごくありがたい事。」
By Hideaki Sato
こんにちは。黒田です。
「とにかく良く見る事」
佐藤英明がミラノで修行していた頃に、
マリオ・ペコラ氏がいつも言っていた言葉。
その言葉を、今、
あらためて心に刻む、佐藤英明。
「この機会に、僕は自分を見つめ直したい。」
「ペコラさんの仕事で見てきた事を思い出していきたい。」
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ペコラ氏は、若き佐藤英明に、
「とにかく良く見るんだ」
と、説いたという。
仕事の内容をちゃんと見る事。
仕事の姿勢をしっかり見る事。
そして何よりも、
服を、よく見る事。
街の人たちが着ている服、
お店に並ぶ服、
今の服、
昔の服、
そして、自分が仕立てたその服を。
「みんな見てるようで、見てない。よく見ろ。」
ペコラ氏は口すっぱく言い続けた。
・・・
そんな中で佐藤英明は気がついた。
自分で見て、
見て、自分で感じて、
見て、自分で発見しないと学べない。
・・・
「五十嵐九十九先生にもよく言われた」
「良い仕事、良い服、良いものを見なさい。って」
「そうじゃないと、良いものは作れない。」
「そうやって言われた。」
そう振り返る、佐藤英明。
「この機会に、僕はいまいちど、見つめ直す。」
「自分の仕事。自分の作る洋服。」
「しっかりと見る。」
27歳で独立し、
孤高のテーラーの道を歩み続けた、
ペコラ銀座店主、佐藤英明。
これまで、いくつもの転機を乗り越えてきた中で、
いつも
その時にしか見えない発見をしてきた。
ペコラ銀座20周年を迎えるこの年。
描いていた、周年とは一味違う。
それでも、
ここには必ず新たな発見があるはず。
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「ペコラさんはね、良く、映画も見たらいいよって言ってた。」
「特に古典映画は良い服見れるって。」
By Hideaki Sato
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最後にこちら
昨日で一旦のファイナルを迎えました
旧スタッフ渾身の映画ご紹介シリーズ♪
ペコラ銀座おすすめの、こんな時に観る映画
ボリュームある豪華盤。
是非ともお楽しみください。