こんにちは。今回はポロコートをご案内致します。
洋服で一目見たときから、「何が何でも欲しいな」と思えるものにはなかなか出会えないのですが、
入社して一目で「私も絶対に欲しい」と思ったのがこのポロコートです。出来上がりのコートを見た瞬間から、異様なまでの手作り感、男らしさが伝わる。まさに男の洋服です。
簡単にポロコートについて説明したいと思います。
時はさかのぼり、今より約20年前の事、若き佐藤英明がパリで仕立ての勉強をしていた頃、アルバイト先の日本料理店でウエイターをしていたら、お客様が着てこられたコートを見て大興奮したようです。
そのお客様はカップルで来られていて、別れ話のようなシリアスな雰囲気だったようですが、佐藤のどこのコートなのか知りたいという情熱が勝り、何とか仕立て先を聞くことが出来たのです。それこそが佐藤がその後に修行を積むアトリエとなる「マリオ・ペコラ」なのです。
そのマリオペコラで、佐藤が積み上げた経験の結晶がこのポロコートであり、ペコラ銀座にとって別格のコートなのです。
このコート、佐藤英明に聞くと、とにかく手作業の箇所がジャケットに比べても多く、持つと重いので非常に手間が掛かるようです。言い訳がましいですが、納期も別格で、約5ヶ月くらい掛かってしまいます。
佐藤の話を聞くうちにますます欲しくなるのですが、手間やお客様のオーダーの納期の事を考えますと、なかなか言い出せなくなってしまいます。
ハンガーの根元が壊れないのか心配になる位、持つと重いのですが、一度羽織ると重く感じないのがこのコートの特徴です。
流行に惑わされない、本物のコートがもっと認知されれば良いなと思います。