こんにちは。黒田です。
春が待ち遠しいこの頃の、
寒さ残るうちにあたためたい。
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そしてこちら、NAVY
そしてGREY
PECORA GINZA
BLOG
ペコラ銀座の日常や店主の想いを、
スーツの情報とともに
こんにちは。黒田です。
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こんにちは。黒田です。
梅の可愛らしさに心も寒さも和らぎます。
本日もお引越し作業でございます。
・・・
旧ブログに詰まったペコラ銀座の歴史と想い出を、少しずつこちらの新しいブログに運んでおります、「旧ブログのお引越し」。「あんなこともあったな〜」「こんな服も仕立てたな〜」と思い出す店主、佐藤英明の「ひとこと」とともに、ペコラ銀座のこれまでの歩みを振り返って参ります。
今回は4件。
2007年と2008年のペコラ銀座2月へワープしたいと思います。
では参りましょ〜♪
・・・
◇1件目は13年前◇
スポーツジャケットをご紹介した記事です。
「スリーエステート(LOVAT社)は昔から変わらず本当に良い生地ばかり。このツイードもそう。それをBespokeで仕立てると、10年以上経った今見返しても、やっぱりすごく良いなと感じるね。」
By Hideaki Sato
◇2件目も13年前◇
黒のサファリジャケットをご紹介した記事です。
こちらのサファリジャケットをオーダー下さったのは、メンズのファッションデザイナーの方。
「いつも自分で細かくデザイン画を描いて持ってきて下さっていた。プロのデザイナーがデザインしているから、Classicでシンプルなんだけど、他には無い洗練されたデザインになっている。今見ても、本当にさすがだな〜と思う。」
By Hideaki Sato
◇3件目、こちらも13年前◇
2つボタンのツイードスーツのご紹介記事です。
「ドニゴールツイードのスーツはいつの時代も憧れますね。」
By Hideaki Sato
◇4件目、こちらは12年前◇
ストライプ生地のご紹介です。
「この時期にちょうど夏ジャケット用のストライプ生地が入ってきてた。当時は夏物の注文が入るのが早くて、2月から生地を紹介しないと追いつかない状態だったな。この頃は景気が良くなっていく空気感があったんだけどな〜、この半年後にリーマンショックが来るとはね。」
By Hideaki Sato
・・・
本日のお引越しはここまでです。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。
こんにちは。黒田です。
懸賞抽選を無事に終え、
ペコラ銀座店主に束の間の安堵の表情が見られる今日この頃です。
この度の懸賞を行えましたのは、
まさに、皆様お一人お一人のおかげであります。
ご応募頂きました皆様へ心より御礼申し上げます。
・・・
さて本日のBlogは、先日はじまったばかりのペコラ銀座新企画「みんなそれぞれ My Story」第二弾と致したいと思います。
それでは、参りましょう〜
人は皆それぞれの生き方があり、
十人いれば十通りの、美しい色を持つ。
私たちの日常は、
十人十色の想いが、
地球上のあちらこちらで重なり合って出来ている。
十人十色こそが美しく、
それはそれは尊く、
この世の何にもかえがたい、
宇宙の宝物。
十人十色いらっしゃるお客様に、
十人十色、それぞれお洋服をお仕立てすること。
それが、私たちペコラ銀座の日々です。
そんなペコラ銀座の日常の一風景を、
一人のお客様を通してご紹介いたします
本企画。
今回ご協力くださったのは、Hさん(50代男性、エネルギー関係会社員)
2018年秋にグレーのグレンチェックで3ピース を。2019年夏にはネイビー無地の3ピース を。2年連続でSTANDARDLINEにてお仕立てくださいましたHさん。そんな彼のお洋服にまつわるMy Storyとは♪
・・・
軸の定まった目の奥の強烈な輝きと、凛とした佇まいが素敵なHさん。多くの趣味を持ち、いずれの趣味も、そのめり込む深さと言ったらこれがまたすごいんです。
好きだと感じるものを、意思を持って「味わう」こと。
表面だけでなく、奥行きと深みまでしかと堪能すること。
限度知らずの探究心と怖いもの知らずの冒険心。
幾つものお顔を持つ、Hさん。
どのお顔も正真正銘のHさん。
<時計のコレクター、Hさん。>
その歴、なんと20年越え。コレクション、御知識、もはや本職です。そしてなんと言っても、その情熱たるや。聞くものを魅了する、素晴らしい輝きをもってお語りになります。
<ダイバー、Hさん。>
こちらも圧巻の歴、25年越え。パラオやモルジブの海も潜り、今は毎年のように沖縄の石垣島でダイビング。ところが一言でダイビングとは言っても、オーシャン感からほど遠い、ひたすら海底を這いずって鑑賞する「ウミウシ」の世界にどっぷりハマり、「ウミウシ」写真をコレクション中。
<元、アマチュア四輪競技選手?! Hさん。>
JAFライセンス元保持者。表彰台経験あり。その後、単車のオフロードレーサーに転身!Hさん。こちらはとっくに引退されていますが、「僕は骨折したことが無いのが自慢です」とのこと。
そして新たに、
<コーヒー焙煎人ともなりました、Hさん。>
昨年の3月からコーヒー豆を炒り始め、夫婦で仲良く不良豆を弾き、日々焙煎。今や、朝の淹れたて自家焙煎コーヒーをマイポットで携帯し、「次はドラム式に移行しようかな」と、軽快な様子で検討中。
そんな、人生を思いっきり生きているHさんが、ペコラ銀座での仕立て体験を語ってくださいました♪
「もっと早く作れば良かったな」と思います。
はい。
(補足:Hさんの初めてのビスポーク体験はペコラ銀座ではありません。)
もともと例えばチェスターバリーのフルハンドの既製服を、それなりに直してもらえるので、結構体に合うと自分で思っていたんですが、「そんなに既成って合っていなかったんだな。」という事に、ビスポークしてみて初めて気づいたんです。
僕は標準体型だと思っていたし、既成が標準体型に合っていると言う概念があったから。
でもそれは、「合っているじゃないかと、勝手に思っていただけだったんだな。」というところに気がついたんです。
例えば、ぼく、腕が細いんですけど、アームホールを小さく作ってもらうと全然動きやすいじゃないですか。
「全然違うんだな」と思いました。
服飾はもともと興味があったので、中野香織さん 出石尚三さんとか、スーツ系の本を結構読んで、分かった気にはなっていたんですけど、
「ちゃんと作らないと、やっぱり分からないんだな。」と、実際に作ってみてから思いましたね。
ペコラ銀座は有名なので、着道楽の人は絶対知っていると思いますね。でも足を踏み入れたら40万50万の世界だなと言うのはやっぱりあって。
実際に初めて来たいなと思ったのは、STANDARD LINEのキャンペーンを知って「これだったらつくれるかもしれない。」と、思いました。
もうちょっとランクの低いスーツは2着くらい作ったことはあるんです。それで、もうちょっと良いの行こうかなと思って、色々調べたり物色していたんです。そのうちに、ブログのキャンペーンの告知にぶつかりました。
他にも、行こうかと検討していたところもありましたが、BLOGをみて、これは昔から憧れだったペコラに行くしかないなと。
んん。と言うよりは、「なんとなくこれで良いんだと思っていた」と言う部分の方が強いです。
「更なる世界」みたいなものを知らない人はそのままなんですけど、
今回ペコラ銀座でオーダーしたのは、「もうちょっと上を目指そう」と、そう思ったからなんじゃないかなと思います。
そうですね。去年だから、50なるならないと言う時期で。あとスーツを着られるのも、定年退職まで10年くらいしか着れないなと。
そう思うとやっぱり、身体に合った、自ら満足するようなものを着て、仕事をしたいなと思ったんですよね。
評判が良い。
評判の良さと、それと引き換えに、敷居の高さというか。
初めて入った時も、意外と、フレンドリーとまではいかないけれど、すごくお店の雰囲気に合った気持ちの良い接客をしてくださるなと思って。そこは良いなと思いました。
常連さんが居つくのが、分かる気持ち。
佐藤さんのお人柄だと思いますね、非常に。
服飾の方って、なんだか神格化されちゃった人みたいな、とっつきづらいとかなんか色々あるじゃないですか。
なんか、そういう人の中の一人だと捉えられちゃうと損だなと思って。
ものすごくフレンドリーというか、優しくお話ししてくれるし、そういうキャラクターだっていうことってなかなか伝わりにくいですよね。
ビルのあの空間まで来て、「やっぱりちょっと違うなって」なかなか帰れないですもんね 笑
でも、僕は時間まで予約していて、その時点で完全に決心をしていましたので。
はい。「もう行くしかない」と思っていましたし、友人を紹介して、券もいただいたので。
(補足:2018年、ペコラ銀座ではお友達紹介キャンペーンを開催しておりました。)
その券が無くても、来てたと思いますけどね。
そうですね。
せっかく20年も30年も着れるようなものを作っていただいているのに、もったいないですから、着る機会が少ないと。
だからまあ、年に1着と。早い方が良いなと思いましたね。
ですね。
もう衝撃はすでに味わっていたので、
と言う感想ですね。
綺麗ですよね。見た目。綺麗です。どこにも何も、変なところがない。
極論すれば、身体に合っていれば、デザインとかどうでも良いんだなと。3ボタン2ボタン、なんてどうでもよくてボタンなんてウェストの位置で1つ止まっていればよくて。
なんか、こう、デザインとかではない、「ピュアなもの」を感じましたね。
最初から、すごく重たいものを作っていただいたんですが、着ていて全然重さを感じませんし。
仮縫いもなしで、一発でここまできちゃうって言うのは、びっくりしましたね
(補足:Hさんにご注文頂いた2018年当時スタンダードラインには仮縫いが付いてませんでした。※現在は仮縫い付きです※)
本当に「えーーー」って思いました、本当に。
もちろん、満足でした。完璧だと思いました。
家に帰ってびっくりしたのがパンツの裾がモーニングカットのダブル仕様になっていたこと。
ウェブや一般的な知見では、あんなものはもはや失われた技術で、あんなものが出来る技術を持っている人はほとんどいない、みたいな。そんな情報が結構まかり通っている世界で。
それが、頼んでもいないのに、モーニングカットのダブルになっていることに心底驚いて。笑。なんだこれーと思って。すげーーーと思って、笑。
週1くらいで着ています。それぞれのスーツを着ています。
そうですね。周りに着道楽がいないので、自己満足しているだけですけど、洗面所などで鏡を見るたびに「ああすげー、(スーツは)格好いいな」と。
ちゃんとコーディネートも考えないといけないなと思いますし、明日何着ようかなと思ったときは、天気予報を見て晴れそうだったらペコラのスーツを着ようかなと言う感じで、革ものの色を決め、シャツとタイを決めます。
それで起きてみて天気が変わっていると、朝いきなりバタバタしだすと言う 笑
「とにかく早く作ったほうがいい」
「悩んでるんだったら早く!」ですね。これに尽きます。
今後の人生に対して、これがどれくらい価値のあることか。
回り道せずに最高のものの一つを若くして体験しておくと、自分なりの価値観、基準が構築されて、これが今後の人生にいい影響を与えると思う。
若人ほど背伸びしてペコラで作った方が良い。
早く作れば作るほど、とんでもない着道楽のモンスターができちゃうかもしれませんけど絶対に、早く作った方が良いと思いますね。はい。
「絶対に安いと思います」
スタンダードラインしか作ってないですけどスタンダードは絶対に安いと思います。
それからオプションでバンバン上がっていくとか、そう言うのが一切ないのが、ものすごくわかりやすくて良いと思います。
・・・
実は、Hさん。今回のインタビューを受けてくださるにあたり、事前に自らのペコラ銀座やビスポークに対する想いや考えを「メモ」にまとめて来てくださっておりました。
そちらの、ありがたく素晴らしい「メモ」と、Hさんとの対面インタビューをもってこの度の記事を書かせていただきました。
Hさんのご趣味の話、スーツの話、どれを取っても見られる、「常に上を目指していく姿勢。」
常に常に、「更なる世界」を求めていながらも、それがごく自然体で、あまりにも「当然の姿」としてその人となりが滲み出るHさん。
人生を愉しみ、自らの意思で「進み続ける」強烈で純真なエネルギーをお持ちのとっても素敵なお方。
インタビューをしているこちらが元気と勇気を頂いてしまいました。
最後に、
Hさんより頂いたメモより、以下のお言葉を拝借し、HさんのMy Storyを締めくくらせていただきます。
私が考えるペコラ銀座の価値とは
「佐藤さんの採寸はまるで魔法。これを体験する事」
By Hさん
・・・
Hさん、この度はご協力を頂き、本当にありがとうございました。Hさんの今後のますますのご活躍とご発展を願い、心より応援しております。
時計のお話、コーヒーのお話、ダイビングのお話、そして新たなご趣味のお話を、是非また聞かせにいらっしてくださいね。
また、スーツのご相談、メンテナンスなど、「スーツとのお付き合い」に今後とも寄り添い、ペコラ銀座は末長くお供をさせて頂きます。
今後もお客様の素敵なMy Storyをご紹介して参りたいと思います。
どうぞ宜しくお願いいたします。