ペコラ銀座の電子お便り。

 

こんにちは。黒田です。

 

本日は。

 

ペコラ銀座、電子お便り♪

 

 

 

 

 

「知ってるよ。ペコラ銀座、電子お便り。」

と、

もう既にご登録頂いております皆さまへ、

いつもご講読頂き感謝申し上げます。

誠にありがとうございます。

 

「なんだろう。ペコラ銀座、電子お便り??」

と、

初耳な皆さまへ、

これよりご案内申し上げます。

少しばかりお付き合い下さいませ。

 

 

 

 

さて、

今年の初めに行いました、

ペコラ銀座20周年記念ビキューナ懸賞をきっかけに、

ペコラ銀座の情報メール配信なるものを始めさせて頂きました。

 

5月より、

ゆっくりとスタートし、

 

先日、

第4号の配信をさせて頂きました。

 

そんな、

<ペコラ銀座、電子お便り>

でございます。

 

 

では、

ここで。

 

実際、どんなもの?

 

と、お思いの皆さまへ。

 

<ペコラ銀座、電子お便り>

先日の配信の一部を抜粋して公開いたします

 

 

〜 ペコラ銀座、電子お便り <第4号> 〜 守り続けたい、洋服文化【ペコラ銀座2020秋冬のご案内】

皆様こんにちは。
本日は、ペコラ銀座2020秋冬のご案内と共に、僕が仕立屋として抱く想いを少しばかり皆さまにお話しさせて頂ければと思いました。

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大変ありがたい事に、三代続いてきた僕の生まれた仕立屋の家系は、現在はペコラ銀座として、僕たちの想う「美しい洋服」を仕立てさせて頂いております。

日本における和服から洋服への移行期に洋服の仕立屋として商いをしていた祖父。
日本において洋服が普及してゆく時代を、日本中の数多くのテーラーと切磋琢磨しながら洋服文化を盛り上げ、支え、担っていた父。
そして、洋服が‘誂え’から‘既製’へと急激な変化を遂げてきた時代を経験してきた、僕。

そんな僕が感じている、今の時代における仕立屋としての使命感があります。
それは、「洋服文化が‘生きる’場所を、仕立屋として守り続ける」という事です。

現在ペコラ銀座は、僕の祖父の代からずっと仕立てを続けているベテラン職人から若手職人、そして店頭スタッフと、皆んなで一丸となり「美しい洋服づくり」に取り組んでいます。三代続けて育んできた「仕立屋としての誠実で良いものづくり」の価値観を皆で分かち合い、技を継承し、日々の仕事の中で各々が洋服作りを通してそれを表現しています。

ペコラ銀座の職人、スタッフ、ひとりひとりが、「良い洋服とは何か」「美しい仕立てとはどのようなものか」と、真剣に考え、日々追求している姿を見ている僕は「ここは、まさに、洋服文化が‘生きている’場所だな」と感じています。そして仕立屋として、この場所を守る事が僕の一つの使命であり、それにより洋服文化そのものが美しく繁栄していく事につながっていくと信じています。

洋服文化を愛して下さる皆様に、いつまでも「美しく、良い仕立て」をお召しいただけるように、これからも誠実に日々の仕事に邁進して参りたいと思っております。

皆様、これからも、どうぞ、ペコラ銀座の洋服づくりを楽しみにしていてください。

ペコラ銀座店主
佐藤英明

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

*ここより、ペコラ銀座2020秋冬のご案内です*

 

 

こんな具合に、

 

ペコラ銀座店主の考えている事、

季節のご案内、

生地のご紹介、

お店からのお知らせ、

 

などなど、

ペコラ銀座より様々な情報をお届けします。

 

 

そんな、

<ペコラ銀座、電子お便り>

 

本日!

受信登録のフォームが出来ました♪

 

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講読無料、

登録後も簡単に受信解除できます。

 

ペコラ銀座からの情報やお知らせを、

店主の言葉を楽しく綴り、

皆さまへお届けして参りたいと思っております。

 

 

「ペコラ銀座からのお便り、どうぞ楽しみにしていて下さい。」

by Hideaki Sato

 

 

実践。復刻ブレザー。

 

こんにちは。黒田です。

 

 

なんとまあ。

秋晴れの気持ち良い、水曜日。

 

おかげさまで稼働しております、ペコラ銀座。

 

ペコラ銀座店主は、

相変わらず考え続けております。

 

あんな事を考えていたり。

こんな事も考えていたり。

 

あんな挑戦をしたり

こんな挑戦をしたり

 

しております。

 

そんなペコラ銀座の日々を、

このブログに書いて、

皆さまにお届けしなければと、

 

そう考えながら、

なかなか手が回らなかった

今日この頃。

 

 

そんな時に、

泉の中から現る女神さまのように

「貴方に必要なものはこれですね」

と、

授けていただいたような気持ちになっちゃう、

お客様からのお便りがありました。

 

 

 

「先日ご協力頂いた動画の編集が出来ました」

 

 

そう連絡くださったのは、

 

津本幸司さん。

 

プロのギタリストで、

自身の教室も主宰されていて、

 

いつも

ペコラ銀座のフルハンドメイドを

お仕立てくださっている、津本さん。

 

 

そんな津本さんは、

Youtubeチャンネル

「トータル・ギター・メソッド」

をやっておられていて、

 

先日、ペコラ銀座店主も出演をさせて頂いたのです。

 

その動画と言うのが、こちら。

 

実は、津本さん。

 

ペコラ銀座の洋服研究としてはじめた、

「100年前の裁断書に学ぶ1920年代の洋服を復刻する」

私たちの試みに興味を持ってくださり、

 

自らも、

1920年代の復刻版ブレザーを

ペコラ銀座にご注文くださったのです。

 

・・・

 

もともとは、

ペコラ銀座の研究材料として、

あくまで研究として作った復刻版ブレザー。

 

研究の段階では、

100年前の裁断書の寸法に従い、

裁断の方法論に沿って、

100年前の裁断書に忠実に、

復刻ブレザーを仕立てました。

 

その復刻ブレザーを、

いざ実際の人物のために作ろうとする際には、

復刻研究で学びとった寸法の特徴、方法論の理解を、

「お客様の洋服となるために変換」

していくことが必要となるのです。

 

この変換作業が、

まさに、

仕立屋の技と魂となるのです。

 

そしてこのように、

「研究」を「実践」へと移す、

仕立屋にとって

大変貴重な機会を与えてくださった、

津本さんへ、

ペコラ銀座より心から感謝申し上げます。

 

 

あたりまえだけれど、

やはり、

わたしたちは「仕立屋」である。

 

日々、そう感じます。

 

お客様の言葉から生まれるBespokeを

仕立てる仕立屋。

 

お客様の言葉にのせて発された

お客様の望みを

洋服で叶える仕立屋。

 

お客様の言葉を真剣に受け止め、

お客様の望みを叶えるために、

研究を続け、

考え続ける、

Bespokeの仕立屋。

 

私たちペコラ銀座は、

誇りを持ってBespokeを仕立てる、

仕立屋です。

 

そんな私たちの想いに共鳴していただき、

この度の機会を下さいました津本さん、

本当にありがとうございました。

 

「緊張するけど動画もなかなか良いかもしれない。ペコラ銀座チャンネル、やってみようかな〜、どうしようかな〜。」

By Hideaki Sato

 

 

良い服を見ると。つい。

 

こんにちは。黒田です。

 

 

 

蒸し暑さに霧雨。

雲に小雨。

雷に大雨。

 

 

本日は。

 

 

 

 

良い服見ると。つい。

 

 

つい。

 

 

 

 

 

 

 

気になる♪なんだろ

 

 

 

参りましょう〜

 

 

 

 

 

・・・

 

 

今から22年前くらい。

 

 

当時は日本橋に店舗を構えていた、

イタリア修行から帰国したばかりの、

若きテーラー佐藤英明。

 

 

ある日、

一人のお客様の仮縫いをしていた時のこと。

 

 

 

 

「あ!!!君のこと、思い出したわ!!!」

 

 

 

と、突然そのお客様が言い出した。

 

 

 

 

 

「昔!日本橋のデパートの前で突然僕に声かけてきた青年!君だ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

一瞬かたまって。

 

一瞬考えた。

 

それから頭の記憶をグングン巻き戻して。

 

すると佐藤英明は想い出した。

 

 

・・

そうだな

そんなこともあったかもしれない

 

なぜならば。

僕は、良い洋服を着ている人を見ると、つい。

「その服どこで作ったんですか?」

と、声をかけてしまう癖がある。

・・

 

 

そう思った佐藤英明であった。

 

 

 

 

・・・

 

ペコラ銀座店主、佐藤英明。

 

自然といつも、考えている。

自然といつも、見ている。

洋服のこと。

 

 

 

特に若い頃は、

良い洋服を着てる人を見ると、つい、

声をかけてしまう事があったそう。

 

 

「そう頻繁には無いんだけど、本当に良いなと思う洋服着てる人を見ると、どこで作ったかを聞きたくて、声をかけていた。若い時は特に。このお客さんは、僕がフランスやイタリアに修行に行く前の、日本で五十嵐先生のところで学んでた時に声かけたんだよ。その人が偶然、僕の帰国後に作り来てくれたんだよね。」

 

 

当時を思い出し、話す佐藤英明。

 

 

「それからね、ある時、銀座線の地下鉄に乗ってた時、隣に座ってた人の袖口見たら、このボタンホールの穴かがり、ブリオーニだ!って思って、見上げたらイタリア人だったから声をかけたの。『良い服着てるね、それブリオーニでしょ?』って。そしたらその人が満面の笑みで『そうだよ』って言ってさ。そしてなんと、その人はブリオーニの営業マンだったの。それからちょっと仲良くなって、その後も交流してたなぁ。」

 

「あとね、もうひとつすごいの。これもヨーロッパに行く前、五十嵐先生のところに通ってたころなんだけど、バイト先に向かってる途中、前に歩いてる人が良い服着てるな〜と思ってたの。そしたら、同じバイト先に入っていって、直接は話さなかったけど、その人が僕の上司の上司の上司のそのまた上司だった事を知った。それで数日後、父親が日本橋で構えていたテーラーに遊びに行った時に、僕のバイト先のその上司が、父親の顧客だったことが分かったの。すごいよね。それで、後日、その上司に僕は『今作ってるテーラーよりも良い服作るので、僕に作らせてください』って言いに行ったの、笑。当時僕はまだパンツしか作れなかったんだけど、パンツの注文とって納品した、笑。」

 

 

 

今も昔も。

ずっと真剣に。

考え続けている。

 

 

良い洋服のこと。

良い洋服づくりのこと。

 

 

 

考えること。

考え続けること。

 

考えを巡らせ、想いを馳せること。

 

 

それによって繋がるご縁。

 

 

 

互いを引き寄せ合う

良い洋服

 

 

 

 

 

そういえば.

 

若き頃の佐藤英明が、フランスの裁断学校から

イタリアのマリオ・ペコラ氏のもとへと、

弟子入りをするきっかけとなったのも、

 

美しいポロコート。

 

 

 

 

 

良い洋服が

人と人を繋げる架け橋となる。

 

 

テーラー佐藤英明の、

「良い服を見ると。つい。」

 

 

 

 

とっても素敵なお話だったので、

お裾分けいたしました。

 

 

 

 

 

 

 

「あの人、今はどうしてるかなぁ」

By Hideaki Sato