マイ ブートニエールの作家さんともパシャリ。
2019AWご案内
こんにちは。旧スタッフです。
そして、こちら。
佐藤家と、制服。
こんにちは。黒田です。
このところ、ペコラ銀座、
モーニングに、タキシードと、
「礼服」づいております。
そんな中、佐藤さんは
「やっぱりフォーマルって、かっこいいんだよね~。」
「フォーマルという決まりの中で、いかに美しさを導き出すか。」
「それがまた、難しいんだけど、すごく面白いの。」
「決まりごとの中にある自由を辿って行くんだよ。」
なんて、呟いております。
・・・
なるほど~。
面白いなぁ~、と思いながら、
現在、聞き溜めております。
「フォーマルの中に宿る自由と美しさ」
については、また後日掘り下げて
皆様にお届けしたいと思います。
・・・
さて、本日は。
タイトルの通り、「佐藤家と、制服」です。
ペコラ銀座オーナー、佐藤英明は
テーラー家系、3代目の生まれであります。
そんな佐藤さんは、
学校の制服は「既製服」を着た経験がありません。
「制服」と言えば、
テーラーである父親に仕立ててもらうもの、でした。
中学時代は「既製品の制服」を羨ましく思った事もあった、佐藤さん。
それでも高校生になると、
「自分のためだけに仕立てられた、制服」に、
ものすごく有り難みと、誇りを感じるようになったそうです。
「制服」というと、
学校だけではありません。
会社、チーム、あらゆる組織において「制服」は存在します。
佐藤さんの父親の代では、
海上自衛隊の制服も、数多く仕立てたそうです。
その当時、制服を仕立てて下さった方で、
現在は定年退職された元自衛隊員の方からのお手紙が、
昨年、佐藤家に届いたそうです。
そのお手紙の内容は!
(原文ではありません)
~~
20代で仕立ててもらった、海上自衛隊の制服。
その制服を、何十年もの間、ずっと定年まで大切に着させてもらいました。
その制服は、どこに行っても、丁寧で綺麗な仕立てだと、周囲に褒められました。
その制服を着て、最後まで、仕事に努めさせていただきました。
本当にありがとうございました。
~~
佐藤さん曰く、
当時の若者は、
社会に出て働き出した20代で、
それぞれ自前で「制服を誂える」ような時代であったそう。
お金を貯めて、あるいはツケ払いで、または分割払いで、
みんな一生懸命働いて、
自分のために「良い制服を誂える」ことが普通だった時代。
そしてその「自分に相応しい」1着を、長く大切に着る。
そんな時代。
・・・
これから生きていく決意を、「制服」に託して身に纏う
その姿勢が、なんとも格好良くて、眩しく感じます。
・・・
既製のものが溢れかえる、現代。
そんな時代にこそ、
個々の生きる決意の込もったフルオーダーの1着を。
何着に1着は、そんなのも良いかもしれません。
・・・
スーツは、何着も何着も、持ってなくてもいい。
1着でも、2着でも、「良いもの」を作って、ずっと長く着る事。
その事がとても美しい。
そして、偉い、偉くない、関係なく、
「それは本当に豊かだと思う。」
By Hideaki Sato