「ほどいた糸」のおはなし。

こんにちは。黒田です。

寒いですね。

雨ですね。

皆さま、滑ったり転んだりすることなく

今朝を無事に過ごされておりますように。

さて。

今日は

佐藤さんに聞いた

「ほどいた糸」のおはなし

お裾分けさせて下さい

+++++++

「昔はね、こういう糸を拾って、また使えそうなのをまとめておくのが小学生の見習いの役目だったの」

「そうだったって、教えてもらった」

+++++++

アトリエで「ほどいている」とき

何気なくこぼれた、このおはなし。

これには

「仕立て服を嗜む美しさ」

が詰まっていると思うのです。

スーツをほどいて出た糸を、職人はどんどん床に落としていくのです。

落ちた糸を拾って、また使えるものを大切に使い続ける

そんな、昔のイタリアのアトリエ風景を思い描いてみれば

良い服を仕立てて、

ながく愛して、

なおしながら、ながく着る。

どこか、仕立て服を嗜む美しい心持ちが映し出されているような

そんな想いになりました。

素敵ですね。

ペコラ銀座

本日も心を込めて営業しております。

ご挨拶。そしてペコラ名物、このブログ。

こんにちは。
 
 
ペコラ銀座、新スタッフの黒田と申します。
 
 
本日は、はじめましてのご挨拶とともに
ペコラ銀座をご愛顧頂いております皆様へ
 
少し嬉しいお知らせがございます。
 
 
ペコラ名物
‘なかなか更新されない’ このブログ。
 
本日より新始動いたします!
 
 
スーツの情報はもちろんのこと
ペコラ銀座、佐藤の想い
ペコラ銀座の日常や小話
 
 
少しずつ皆様へお届けできればと思います。
 
 
どうぞ宜しくお願いいたします。

ほどいております。

こんにちは。黒田です。
 
 
 
このところ、私、
ほどいております。
 
 
何をほどいているかというと
スーツ、ほどいております。
 
 
 
ご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、
ペコラ銀座のスーツは、お客様に完成品を着て頂くまでに
3回ほど、「組み立て直す」ということをしております。
 
 
 
1回め。
 
お客様のためだけに、
テーラー佐藤英明が一から型紙をお作りし、
生地を手で裁断し、
 
「組み立てます」
 
お客様にご試着いただき、
調整箇所を確認し、
 
「ほどきます」
 
 
2回め。
 
テーラー佐藤英明が調整をほどこし
 
「組み立てます」
 
お客様にご試着いただき
微調整箇所を確認し
 
「ほどきます」
 
 
3回め。
 
テーラー佐藤英明が微調整をほどこし
 
「仕上げます」
 
 
 
ビスポークスーツとしては当たり前の
 
「ほどいて」「組み立てる」を繰り返す工程。
 
当たり前でありながら、ものすごい工程。
 
 
 
この時間と手間のかかる工程は
 
すべて
 
「お客様の想いを実現するため」
 
の工程なのです。
 
 
 
 
お客様にご試着頂く度に伺う、お客様の想いを、
 
 
漏れなく、丁寧に、スーツに落とし込むために
 
何度も「ほどいて」
 
何度も「組み立てます」
 
 
お客様のお身体を、心地よく纏う
美しいスーツを生み出すために
 
 
 
ペコラ銀座
 
本日も心を込めた手作業で
 
「ほどいております。」